ブラック企業?企業なんて立派な名前語るな!

過去の私より

こんにちは^^ヒロです。

爽やかな秋の風、ブラック企業ライフを満喫されているでしょうか?
今回は私の勤めた会社の中では珍しい建設業『とび』について記していこうと思います。
正確には足場鳶、言わずもがな足場を建設する職種です。

なんか嫌な予感がしますよね?(笑)

まず求人などで見かける『体力に自信のある方!』を極端に極めていないと無理です。

そして真に体力に自信があり、若いのであればお勧めできる職種ではあります。

請負だということ

まずはよく知らない方のために説明をさせてください。

基本的には親方と子方の2名セットで行動します、そしてそれぞれの親方は独立していて個人事業主です。

大元の仕事をとってくる営業職は株式会社〇〇となっておりスーツで事務、または営業に出かけます。

実際現場に出るのは会社からは切り離されている〇〇興業といった『親方』と呼ばれる存在だということです。

出社時間未定帰宅時間未定

その日その日で現場が違うので出社時間も違えば帰宅時間もまちまちです。

基本的には平日になんの予定も立てられません。

ずっと同じ人と2人はきつい

昔からの親友であるとかじゃない限りほぼ確実に嫌いになります(笑)

朝から晩まで毎日一緒ですから・・・

まぁ慣れれば一言も会話しなくても仕事は成立するので気にしない人なら大した問題ではありませんが。

勤め先の記入に困るが・・・抜け道が

私は株式会社〇〇に入社したつもりが実際は〇〇興業

給料明細も手書きだし現金渡し

そして市役所的には『無職』の肩書を手に入れることができます。

事実国民年金の滞納で市役所に行った時にここで働いていた期間は無職だったことが確認され税金の支払いが全額免除されました。

でも車のローン通ったんですよね、新車の。

力仕事?いやいや・・・超えてますよ

当然力仕事なんですが、はっきり言って未知の領域でした。

これまで建築塗装の仕事もやったことがありますし、その傍らで土木の仕事、左官の仕事も多少ではありますがやったことがあるので力仕事なんて楽勝だぜ!くらいに思っていました。

正直舐めてましたね。

彼らは筋肉バカを極めし存在だったのです。

怪我からの復帰が人間じゃない

足場とびは危ない仕事です。

私も足を骨折して3週間ほど休みをいただきました。

しかし彼ら異次元の方々は腕を骨折してギブスを巻かれたとしても数日で自らギブスを破壊して現場に復帰するのです。

正直骨折程度で3週間も休んだのは私だけでしょう。散々文句言われましたよ。

毎日毎日『まだ?まだ?』と

怪我が多い

上記の通り骨が折れたりするのは珍しいことではありません。

労災保険?そんなのあると思いますか?(笑)

命綱?どこにかけるのでしょうか・・・その命綱をかけるための足場を作っているのだからバランスを崩したり足が滑ったり、ボーッとしたり風が吹いたりしただけでもまさに命取り。

地面に落下です。

足場から落ちるのは想像つくかもしれませんが、主に骨折する原因は足場のキャッチミスです。

足場は建物が完成したらバラさなければなりません。

バラしているのをみたことがある人もいるかもしれませんが上から投げて下でキャッチするのです。

人が歩く部分『アンチ』というのですが、これが13キロあります。

2階部分から13キロの鉄の塊が落ちてきたらどうでしょうか。

下で受けると腰が弱い人なら一撃で破壊されるほどの衝撃が襲います。

地面がコンクリートであれば下に落とせばそのまま刺さります。(弁償)

それを家一軒分・・・慣れてくると下を見ないでどんどん落としてきますから受け取る側も効率よくどこかにまとめていかないと死にます。

ふざけてる奴は振りかぶって落としてきますからねw

そりゃ骨も折れますわ・・・

オールダッシュ

これは私がいたところだけかもしれませんが、歩く事は禁じられていました。

どれだけ重い資材を担いでいたとしても走らなければ怒られるしバカにされます。

アンチ4個でワンセットなので13×4で52キロをもってダッシュ、置いてダッシュを一日中繰り返します。

始めて3ヶ月くらいまでは肩がすりむけて血が流れるのですが、毎日カサブタにすらなる前にまた血が出るので地獄の痛みを味わいます。

経験したことのない筋肉痛

仕事が終わって帰宅しても冗談抜きで2階に上がれなかったし箸も持てませんでした。

毎日気合いと根性だけで仕事をこなすのですが数ヶ月も続く筋肉痛を味わったことがなかったのでほんとに辛かったです。

肝心の給料は?

子方ならせいぜい40万程度

親方でもいって200万ってとこでしょう。

当時一番稼いでいる親方に直接聞いたら過去最高が200だと言っていたのでそこら辺が最高値だと仮定します。

30代になれば効率も落ちるでしょうし何より辛い。体に悪すぎ、危険。

20代のうちに頑張ってキャッシュで家建ててもいいかもしれません。

ちなみに親方の給料から子方の給料を出すので親方の給料はもう少し少なく見積もった方がいいでしょう。

努力次第では1年ほどで親方になることも全然おかしくありません。

学はないけど野望がある!お金が欲しい!という若者はチャレンジする価値あると思います。

人生は長いですから20代を潰したとしてもそれなりのお金を手に入れることはできるでしょう。

でもそのあとのこともしっかり考えておいてくださいね。

退社の経緯

とにかく辛かった(笑)

まじで3日で辞めようと思いました。

それから辞めようと思わなかった日はありませんでした。

当然根性なしのレッテルが付くでしょう・・・だからせめて1年、1年は耐えるんだ!その後考えよう!

と1年経ちましたが考えは3日目と一緒でした。

全く楽になってこないんですよ^^;

途中からきっと生まれ持った性質なんだと思うようになりました。

これをやってた時はちゃんと筋肉になっていましたしプロテインも飲んでましたから自分で言うのもなんですがいい体を作れていたと思いますが・・・辛すぎる。資材重すぎ。これらが全く変わらない。

所詮辛くて逃げ出した雑魚ってわけです。

だからこそ今足場を建てている人を見ると立派だなーと思うし、自分もわずかな期間だけど頑張ったなって、しみじみ思えるわけです。

しかし決して無駄ではなかった。

何せ昨今話題のブラック企業に対しても極端なものでなければ笑い話としてしか見れないです。

この辛い経験をしたことによって誰しもが辛いと思うことを楽しく乗り越えられたと自負しています。

苦労は買ってでもしろとはよく言ったものです。

ブラック企業は社員が支えてなんぼです。

いずれ退職した後にいい経験だったと振り返れる日がくることを願っています。

以上。ブラック企業?企業なんて立派な名前語るな!でした^^

何か少しでも参考になったり暇つぶしになったのであれば嬉しいです!では!

過去の私より
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